☆いびきの恐怖

睡眠の質を低下させる原因はいびきと睡眠時の無呼吸状態等があります。

一般的にいびきをかいて寝ていると良く寝ていると言われますが、多くの場合いびきは快眠を妨げている病気の可能性があり、本人ならびパートナーの睡眠の質を低下させていると言えます。

いびきは実際には気道が完全には閉塞しないものの狭窄した場合に生じ、空気の通りが悪く、呼吸が抑制され、眠りが浅く熟睡できていません。気道が閉塞すると無呼吸となります。特にあえぐような激しい、いびきをしている方は要注意です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は『ひと晩7時間の睡眠中に10秒以上の呼吸停止が30回以上認められるか、あるいは1時間あたりの睡眠中に5回以上あるもの。』と定義されています。

日本人で習慣的にいびきをかく人は2000万人以上もいます。そのうち約10%、約200万人の人が睡眠時無呼吸症候群と考えられています。睡眠は身体の疲労を取り除く上で重要であることは言うまでもなく、脳にとっても重要な役割を果たしています。睡眠中の脳は大量の酸素を必要としており、動脈血酸素飽和度は常に97%以上に保たれたいますが、睡眠時無呼吸症候群では極端に飽和度が低下して酸素が十分に供給されなくなり、全身に負担をかけ生命予後にも悪影響を与えるので、いびきを単なる習慣とかたずけられない場合も多いということです。

夜間の睡眠が十分でないため日中の猛烈な眠気、傾眠を惹き起こし、仕事の効率低下、ミス、交通事故を誘発するという問題も出てきています。

アメリカの研究では1時間当たりの無呼吸数が20回以上の重症の方は、無治療のまま放置すると9年後には心臓病、脳卒中、交通事故等の原因で10人中4人が死に到ったという驚くべきデーターが出ています。また、最近のアメリカのSASと生活習慣病の研究調査によると、正常な方と比較して、SAS患者さんは高血圧は2倍、心疾患は3倍、脳卒中は4倍、糖尿病は1.5倍発症する可能性があるといわれています。

快適な生活を送るためにも専門医に診てもらい、CPAP治療《鼻マスクを利用して空気を送り込み圧力をかけ気道を閉じないようにする治療法》等の適切な治療を受けることをお勧めします。

軽症の閉塞性無呼吸の患者さんや圧迫感などでCPAP治療がどうしても出来ない患者さんを対象に、当医院ではスリープスプリント療法を行っています。スリープスプリントは、下アゴを少し前方に移動させ、上向きに寝た時にアゴが重力で後方へ下がらないように、かつ舌根が沈下し、気道が塞がり空気の通りが悪くならないように舌の後ろのスペースを広げ気道を確保するためものです。

専門医からのスリープスプリント製作の依頼がある場合は保険適用になり、保険負担3割の方で約13.000円位です。専門医から依頼のない場合は自費診療になり52.500円〜84.000円(税込み、複数種類有り)になります。

お悩みの方や気になっている方はお気軽にご相談下さい。

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千葉市美浜区にある稲浜歯科です。当医院では患者様とのコミニケーションを大切にし、治療計画を提示し相互理解を深め治療を開始するよう努めています。特に入れ歯や顎関節症でお悩みの方はご相談下さい。その他お口の悩みはお気軽にご相談下さい。